ベルギーの現地公立校

ベルギーの教育政策は、『フラマン(オランダ)語共同体』、『フランス語共同体』、『ドイツ語共同体』が、それぞれ独立して権限を持っていて、共同体ごとに学校での公用語が別れています。

ブリュッセル市は、フラマン(オランダ)語、フランス語両共同体が同時に管轄するバイリンガル地区なので、フラマン(オランダ)語とフランス語の学校が混在しています。

公立学校は、一般系(無宗教)と宗教系(キリスト教)の2つの系統に分かれており、選ぶのは個人の自由です。どちらも公的財源で運営されており、学費はかかりません。

入学、入園に際しての考査はなく、申し込み先着順です。たたし、すでに兄弟姉妹が通学している場合と、当該校の教職員の指定は優先的に入学を許可されます。

 

現地公立校の基本情報

学校年度: 9月1日から翌年6月30日まで
入学資格:生年月日が当該年の1月1日から12月31日生まれ
義務教育1: 6歳~12歳 (école primaire 小学校)
*満6歳になる西暦年の9月に入学します。入学時に6歳(1~8月生まれ)と5歳(9月~12月生まれ)の子どもが同じ学年にいることになります。
義務教育2:12歳~18歳 (école secondaire 中高校)
学区:なし、自由選択制
学費: 無料。ただし、給食、ギャルドリー (時間外保育)、遠足、課外授業など別途費用がかかるものもあります。
授業日: 月~金の完全週5日制。水曜日は午前のみ

小学校について

義務教育なので、成績や出席日数について日本より厳しく管理されています。成績優秀児童の飛び級や、学年の水準に達していないと判断された児童の留年もあります。

日本人など、言葉の不自由な転入児童については、学校と相談の上、年齢よりも学年を1~2学年下げて編入するケースがあります。

中等学校について

中・高6年間が一貫教育になっています。ベルギーでは中等学校終了までが義務教育です。
学校自体に、一般コース(大学進学)、芸術コース(美術や音楽)、実科コース(専門学校)、職業コースなどのコースがあります。
一般コースでも、中学2〜3年時から、将来の進路希望によって選択科目制がはじまります。

休暇

1年間に3.5ヶ月程度の休暇があります。

  • 9月27日フランス語共同体の記念日 フランス語の幼稚園学校のみ
  • 10月末〜11月初旬の1週間 秋期休暇
  • 12月下旬〜1月初旬の2週間 冬期休暇
  • 2月〜3月初旬の1週間 休息(カーニバル)休暇
  • 3~4月の約2週間 春期(イースター)休暇
  • 7月と8月 夏期休暇

この他に、職員勉強会 (conférence pédagogique) のための休校日が年間3日あります。

現地校のリスト
BE NAVI編集部がまとめた、日本人が多く住む地域の現地校リストはこちらです。
現地校リストは、各コミューンのホームページにも公開されています。


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