ベルギー赴任が決まったけど、うちにはペット (イヌ、ネコ) がいる…出国手続きはどうしたらいいのでしょうか。
農林水産省動物検疫所にその手続きの詳細はあります。でも、その中でベルギーの場合は、結局どうすればいいのかさっぱりわからない…という方、必見です。
準備
ペットを連れてベルギーへ赴任することを決めたら、下記が必要になりますので、すぐにも準備にとりかかりましょう。
- マイクロチップ (ISO No.11784または11785) 装着
- マイクロチップ装着後の狂犬病予防接種(ワクチン)1回
なお、「狂犬病予防接種後30日以降の採血および狂犬病の抗体値検査」は、日本の場合、免除対象国となっています。ただし、2年以内に日本へ帰国予定がある場合は、マイクロチップ装着後、2度目の狂犬病予防接種後に行った抗体検査の結果があるとスムーズです。
EUへのペットの持ち込みは、最初に入国するEU国の動物輸入規定に従います。EU圏外 (日本) からEU内へ飛行機で乗り継ぎ、ベルギーに入国する場合は、離着陸による甚大なストレスがかかるため、最初に入国したEUの空港で、24時間の係留規定があります。
このため、直行便でない場合、通常はEU圏に入国後、ベルギーへの移動は、陸路 (電車または自動車) となります。つまり、パリ、アムステルダム、フランクフルト空港あたりであれば、陸路でベルギー国内に移動可能です。
※注意:イギリスはEUではありません。イギリスの場合、狂犬病の抗体検査後、180日間の自国待機が必要です。
また、ベルギーでは、3カ月未満、6匹以上のペット入国は認められていません。そのほか、細かい規定は、最初に入国するEU国に従い、ベルギーとは異なることがありますので注意してください。
出国手続きの主な流れ
1.渡航する飛行機便の決定
航空会社によって、機内に持ち込めるか貨物室のみか規定があります。また、ケージを含めた重さが32kgを超える場合は、搭乗できない航空会社があります。ほかに、特定の犬種、老齢の場合など、搭乗できない場合があります。 航空便を予約する際に航空会社に費用とともに問い合わせてください。
(費用は、1ケージにつきおよそ、JAL175$、Air france 20-200 $、ルフトハンザ 50-200EUR、KLM 200EUR)
2.農林水産省動物検疫所へ書類提出 <日本出国に必要な書類(最低出国7日前まで)>
出国予定空港の動物検疫所に、ファックスまたは、電子申請 (NACCS) で、必要な書類(下記)の届出、申請を行います。
- マイクロチップ (ISO No.11784または11785) 装着証明書
- 狂犬病予防接種(ワクチン)証明書
3.入国するEU大使館のウェッブサイトから入国用必要書類の確認 <EU入国に必要な書類>
予防接種の有効期限などが国によって異なります。
ペットのケージは、ハードケージです。航空会社によって具体的な大きさやケージ規定ある場合があります。
日本の自宅から空港までの移動は、電車、新幹線、タクシーなどペット輸送の規定が異なりますので、各自調べてください。EUの空港からベルギーまでの移動は、リムジン、電車などがあります。
到着したEUの空港において、国によって書類の提出を求められない場合があります。自宅に着き、ペットの状態が落ち着いたらベルギーの獣医にかかります。出国時に準備した書類は、獣医にて、EUペットパスポートの発行 (EU内をペットを連れて移動する場合は、EUペットパスポートの携帯が義務付けられています)、マイクロチップ登録、ペットの所有者登録などに必要です。
なお、イヌ、ネコ、フェレット以外の動物を出国する場合は、規定が異なります。動物検疫所、入国するEU大使館にお問い合わせください。
参考:
農林水産省動物検疫所