最近のブリュッセル市内では、新しいアパートの建築現場をあちらこちらでみかけます。特に、市の南東部では建築ラッシュが続いています。
ただし、ベルギーでは、住居として新築物件が一番かというとちょっと日本と事情が異なります。新築入居者からよく耳にするのが、水まわり、電気関係のトラブル。新築物件は人が住んでみてわかる不具合というのが意外と多いようです。
建物にもよりますが、一般には、築3~5年の物件や築10年前後でもリノベージョンがきちんとされている物件の方が新築より快適に暮らせる場合が多いと言われています。
ベルギーの住居スタイル
『アパート』(appartement / appartement)1~3のベッドルームがあるいわゆるマンション
『メゾン』(maison / huis) 隣同士隣接した一戸建て住宅
『フラット』(flat / studio) ワンルームマンション
『ヴィラ』(villa) 郊外に多い庭付きのいわゆる一戸建て住宅
住居選びのコツ
ベルギー滞在が決まって、家族が一番最初に直面する問題は、住まいではないでしょうか。
土地勘のない外国で、「どんな場所」の「どんな建物」に住むのかというのは、とても悩ましい選択なのですが、まずは住まいに関する希望の優先順位を整理することが大切です。
地区選びのポイント
- 近隣の治安
- 子供がいる場合、徒歩圏内の幼稚園や学校の確認。またはスクールバスのルートの確認
- 自動車を利用しない場合、メトロ、トラム、バスの利便性
- 住宅付近の交通量や騒音
- 通勤や通学の際の交通渋滞
- 買い物はしやすいか
- 公園は近くにあるか
- 病院は行きやすいか
物件選びのポイント
- アパートか、メゾン(一戸建て)か。防犯や管理面では集合住宅であるアパートの方が安心できます。日本人の住むアパートにするという選択もあります。
海外での生活に慣れている場合は、メゾンでゆったりと生活するのもいいかもしれません。 - 家具付き物件
物件の中には、付帯設備として、オーブン、食洗機、洗濯機、冷凍冷蔵庫などがついている場合があります。テレビやソファ、テーブル、装飾品など、すべての家具付きを希望するか、付帯設備で十分なのかによって物件の選択が変わります。 - セキュリティーは安心できるか
アパートであっても、メゾンであっても防犯には、特に気をつけなければなりません。カギの種類や数、入口のモニターテレビ、アラームの有無など確認して、不安な場合は入居前に家主に改善を依頼してください。 - 日当たり
冬は日照時間が短くなるベルギーでは、日当たりが重要視されます。窓のあるファサード面が少なくとも2面あることが望ましいです。 - 駐車場の有無
- ペットは飼えるか
物件の探し方
不動産屋から物件紹介をしてもらったり、前任者や知り合いからの紹介などいろいろなケースがありますが、インターネットで物件を検索することもできます。
不動産検索サイトの例:
日本人スタッフが対応してくれる不動産屋もあります。Auderghem、Woluwe Saint Lambert、Woluwe Saint Pierre、Watermael-Boitsfortなど日本人が多く住むエリアの物件を中心に紹介してくれます。