ベルギーでは、日本の文部科学省にあたる行政機関が『アカデミー (Académie/Academie)』と呼ばれる音楽と芸術の学校組織を運営しています。

アカデミーは、各コミューンごとに地元の小中学校の校舎などを使い、学校カレンダーと同じく９月〜６月を１学年として活動しています。途中入学はできません。活動は学校の放課後、16時〜21時くらいの間です。
入学できるのは基本的に5才からで、上限はありません。学区制ではなく、どこにでも入学できます。

入学申し込みは前年度末の6月もしくは、新学期の9月です。
学費は原則として小学生までは無料、それ以降は各アカデミーによって決められた額を支払います。その他任意の協賛金（コンサート入場券などと引き換え）があります。
出席率が厳しく管理され、学期末にテストがあり、成績によって進級できない場合もあります。

アカデミー体験談

ブリュッセル市内のほとんどのアカデミーでは、子どもが楽器を習うためには、まず最初にソルフェージュ（音楽教育）を１年間履修するのが条件です。地方のアカデミーでは同時に開始できる場合もあります。大人や経験者など、すでに音楽をやったことがあれば、楽譜を読むテストなどを受けてソルフェージュを免除してもらうことができます。

Aさんの場合：楽器を習いたいと思い、申し込みました。ソルフェージュは習得していると申し込み時に言ったところ、テストを受けて下さいと言われました。テストはそんなに難しいものではなかったです。

Bさんの場合：子どもがソルフェージュのコースに通っています。日本の音楽の授業より本格的です。出席の管理やテストが少々面倒ですが、子ども供は学校以外のお友達ができて楽しそうです。

Cさんの場合：子どもに楽器の習い事を、と考えたのですが、週2回のソルフェージュと週1回の楽器レッスンは意外に厳しく、途中で断念しました。今は日本人の先生にプライベートで習っています。

Dさんの場合：演劇のコースに子どもを入れたかったのですが、申し込み開始日に行ってみたら長蛇の列。結局、満席で入れませんでした。人気コースなのですね。朝から整理券が配られていたようです。後で聞きました……。

Eさんの場合：子どもが演劇コースに通っています。少人数で、演劇のプロから、発声法から演技まで幅広く教えてもらえる、なかなか良いクラスです。プライベートで探してもこんなお稽古事は滅多に見つからないと思います。

日本人が多く住む地域のアカデミー

日本人が多く住む地域のアカデミーの一覧です。
アカデミーは各コミューンにありますので、決してこの限りではありません。お住まいの地域のコミューンにお問い合わせください。

フランス語共同体のアカデミー

フラマン語共同体のアカデミー