支払い方法
病院では、受付時に支払う場合、後日請求書が自宅に郵送され、銀行振り込みする場合などがあります。また、血液検査、レントゲン検査などの検査代、救急病院での診察料、入院費、救急車代などは、後日の請求書振込みが一般的です。
海外旅行保険や日本の社会保険加入者の場合は、それぞれの保険会社の指示に従ってください。
計算の仕組み
診察料は、国の定めている各治療の基本料と、医師個人の請求分の合計です。基本料は国民保険の還付額に相当します。公立の病院、国民保険認定医(medicin conventioné / geconventioneerde arts)では、基本料による診察、治療を行っており、診察時に支払った料金は後で全額還付されます。
一般医でも専門医でも、基本料に自分の希望する額を追加して診察、治療を行っていることが多く、その金額にはある程度の幅があります。国民保険からの還付額は基本料のみなので、その差額分は別の保険会社や個人の負担分になります。
医療保険
ベルギーに居住する人には、mutuelle / ziekenfonds、通称ミュチュエルと呼ばれる国民健康保険に入ることが義務付けられていますが、旅行者保険、企業保険など、他の健康保険に加入している外国からの駐在員や帯同家族などは例外です。
ミュチュエルは、雇用者、自営業者などによって種類が異なり、また、数社ある保険提供会社を個人で選択できます。
加入申請には、新生児を除き、6カ月の待機期間があり、この間の医療費は還付対象になりません。加入証のようなものはなく、IDカードで認識されます。
処方せんで薬を買い求める場合もIDカードを提示すれば、保険との差額料金のみの支払いになります。
保険料は定期的に送付される請求書にしたがって払い込みます。