オーデルゲム(Auderghem/Oudergem)はブリュッセル市19区(コミューン)のひとつで、市内南東部に位置しています。
この緑色は「ソワーニュの森」です。森というか…樹海みたいです。広いです。うっそうとしてます。でも、計画的な伐採や植樹など手入れは行き届き、駐車場、歩行者用道路も整備されていて、休日になると犬の散歩、ジョギング、サイクリング、乗馬など住民が思い思いにこの森を楽しんでいます。
住んでいるのは、主にファミリー世代とリタイヤ世代。住宅街が広がっています。ちょっとお金持ちエリアらしいです。
コミューンのちょうどまんなかを東西にメトロ5番が通っていて、ブリュッセル中心部へのアクセスがよいのも自慢?です。
さあ、日本人住民による日本人的オーデルゲム案内、いってみましょう。
オーデルゲムと日本人
私たち日本人にとってのオーデルゲムといえばなんたってブラッセル日本人学校です。
メトロBeaulieu駅すぐそばにあるこの学校はヨーロッパでも有数の大規模な日本人学校です。全日制、補習校の両方に小1から中3の子どもたちがたくさん通って来ています。
学齢期の子どもを持つ日本人家庭は必然的に日本人学校周辺に住むようになるため、オーデルゲムに住む外国人で2番目に多いのが日本人なのだそうです(ちなみに一番はフランス人です)
そのせいか、東日本大震災の後しばらくの間区営サッカー場に日本の国旗が掲げられました。
また、コミューンの主催で義捐金を募るためのチャリティーコンサートが開かれました。
区役所でも、規則が変わった時は日本語の案内が置かれたり、係の人が「コンニチワ」「サヨウナラ」と言ってくれたり、とってもフレンドリーです。
なぜかKawaというカフェまである親日エリアです。
……と思ったら!Kawaは東欧の言葉で「コーヒー」という意味なんですって!「川」じゃないようですよ。しょぼん。
オーデルゲム生活
オーデルゲムにはお洒落なショッピングセンターはありません。
買い物客でにぎわうマルシェもありません。いえ、マルシェはありますが、とっても小さくて近くのStockelやWienerのマルシェと比べると悲しくなるレベルです。
しかし、私たちには巨大スーパーマーケット、カルフールがあるのです。
このカルフール、実はベルギーで一番の売上を誇ります。一時、カルフールがベルギー内の経営不振の店舗を閉鎖するというニュースが流れた時も、「オーデルゲムのは絶対に無くならないはず」と噂されました。
一体何平方メートルあるのか知りませんが、とにかく広い。果てしなく広がるフロアに食料品、生活用品、家電、書籍、おもちゃ、下着、洋服、靴、ガーデニング用品…、そろわない物はありません。
そして駐車場もとにかく広い。下手なところに駐車してしまうと店まで遠くてうんざりします。
ところがこの駐車場、お店が定休日になるといろんなものに変わります。
普段の日曜日は自動車、バイク、自転車の練習場。あちこちでエンストしてます。
毎月第3日曜はブロカント(蚤の市)の会場。
時々あるお祭りのときは、パレードの終着点になったりも。
というわけで、カルフールのその広さに対抗する為にまず足腰を鍛えましょう。
オーデルゲムでスポーツするならCENTRE SPORTIF DE LA FORET DE SOIGNES、通称ADEPS。
国営のスポーツセンターです。とても大きな場所で、さまざまな室内・屋外スポーツの施設、宿泊施設まであります。
大小の日本人グループもスポーツを楽しんでいます。
足腰鍛えるだけなら道具はいらない、走る(歩く)だけで十分という方には、冒頭でご紹介したソワーニュの森をお勧めします。
あまりの広さに道に迷わないようにご注意を。ウェブサイトにはハイキングコースからウォーキングイベント、点在するモニュメントの説明まで、山盛りの情報が詰まっています!https://www.sonianforest.be/
また、森に隣接するルージュ・クロワートルには子供が楽しめる遊具がたくさんあります。
大人のみならず、子供の運動不足解消にも森をどうぞ。
以上、住民による主観的オーデルゲム案内でした!
コミューン(役所)のホームページ:http://www.auderghem.be
カルフールのホームページ:http://www.carrefour.eu/fr/store/carrefour-planet-auderghem
CENTRE SPORTIF DE LA FORET DE SOIGNESのホームページ:http://www.foretdesoignessport.be/foret-de-soignes-sport/
ルージュ・クロワートルのホームページ:http://www.rouge-cloitre.be/