ストッケル Stockel 案内

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ストッケル地区とは、メトロのストッケル駅周辺地域のことで、オーデルゲム地区の日本人学校周辺に次いで日本人居住者人口の多いところです。住所でいうとウォルウェ=サン=ピエール、クライネム、ウェーゼンベーク=オッペムという3つのコミューンにまたがります。

公立幼稚園、学校リスト

交通

4本しか地下鉄のないブリュッセル市ですが、そのうちの一本が市の中心部とここストッケルをつないでいます。ですが、役所、買い物、学校関係などはすべて地域内で済ませられるため、普段都心まで行くべき用事はさほどなく、あまりメトロの利用価値はないかもしれません。それでも、メトロと接続するバスやトラムの停留所もあちこちにあり、市内の別の地区への移動に便利です。

STIB ブリュッセル公共交通機関

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住宅事情

ストッケル駅まで地下鉄が開通したのが1980年代末、それまでは農地や野原が目立つ地域だったところがその後急速に宅地化し、低層小規模の集合住宅の開発が進んだのは2000年代になってからでした。そのため、いわゆるヨーロッパの古い町並みと違い、この周辺には日本人になじみ易い、新築〜築10年までのマンション形式の賃貸住宅が大小とりまぜて数多くあります。
周辺を歩いたり車で一周するだけで、数多くの貸し物件、売り物件の看板がたくさん目につき、家を探すのが比較的ラクです。

Immoweb 物件探しサイト

英語で生活できる!

そして、賃貸住宅の多さからか、この辺りには日本人だけでなく、ベルギーに中短期滞在の外国人駐在ファミリーが多く、本来はフランス語とオランダ語が公用語のはずなのに英語がよく話されています。住み始めたばかりの人は、お店やレストランに入って習ったばかりのフランス語を使おうとすると、「ハロー!」と英語で挨拶されてびっくりすることがよくあります。区役所でももちろん英語対応してもらえますし、地元幼稚園には外国人が多く、たとえ先生がちょっと英語に弱くても、お母さん同士で英語で助け合う、という風景をよく見かけます。

お買い物

この地域は買い物にとても便利です。駅ビルの中はこぢんまりとしている割に何でも揃うスーパーマーケット「Match マッチ」や日系食材店、各種専門店があり、チョコレートショップやワイン専門店、文具店、ドラッグストアも徒歩圏内に散在。

また駅前のデュモン広場には週に3回マルシェ(市場)が立ちます。日本人が多いからなのか、その店があるから日本人が集まるのか、日本語の通じる肉屋が出店し、薄切りや骨なしなど、他の地域のマルシェでは得られない、かゆいところに手の届くサービスを受けられるのも日本人に人気。

洗剤や紙製品、電化製品などのノンフードや飲料水、ビールなど、大きめの買い物には車で数分のクライネムのカルフールセンターへ。デレーズ、カルフールの2大スーパーと、ホームセンターBricoが同じ敷地内にどかんと並び、あっという間に必要なものがゲットできます。

ストッケルスクエア 駅ビルショッピングセンター

利点だけどちょっと難点?

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最後にストッケルの良さは空港への距離。ブリュッセル国際空港までわずか5キロ程。「今着いたよ」という着陸時のコールから、わずか30分でもう「ただいま」と自宅へ着いてしまう近さ。例えば家族旅行で疲れ果て、機内で爆睡していた子どもたちを叩き起こして空港に着いた時、あと30分でもう家に着く、と思うとかなりホッとするものです。

ただし、空港が近いということは、頭上を離発着の飛行機が非常に低空を行き交うということなので、音に敏感な方は避けた方が良いかもしれません。特に年5回バカンスシーズンの最初と最後(週末)には、スケジュール便以外の早朝深夜のチャーター便の発着がラッシュになり、振動や爆音で不眠を訴える市民の抗議活動も続いています。